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不動産ファンドで想定されるリスクとは?

不動産ファンドで想定されるリスクとは?

こんにちは、10万円からはじめられるトモタクです。

ファンドに出資をする際、さまざまな情報を確認して、投資するか否かをきめているかと思います。

その際、ファンドの概要やリターンやスキームはもちろんですが、リスクについても目を通していますか?不動産クラウドファンディング自体の考えられるリスクは大きく分けて4つですが、ファンドは細かくリスクが分けられます。そこで今回は、ファンド詳細ページに記載されているリスクについて解説させていただきます。

関連記事:不動産ファンドとは?仕組みや現物不動産投資との違いを解説

不動産ファンドで考えれらるリスク

不動産ファンドで考えられるリスクを大きく分けると、以下の4つです。

  • 出資元本に関するリスク
  • 不動産に関するリスク
  • 信用リスク
  • その他リスク

ファンドの詳細ページには細かく記載がされていますが、「契約成立前書面」の確認は必須です。記載されたリスクを把握し、理解した上で投資をしなければなりません。それぞれ、ご紹介させていただきますので、想定されるリスクを把握していきましょう。

関連記事:不動産クラウドファンディング|投資家を守る仕組みについて解説
 

出資元本に関するリスク

投資家はこのリスクが一番身近ですし、極力避けたいものです。しかし、金融機関の預金などとは異なり、元本の保証はされていません。元本の保証をすることは法律で禁止されています。該当ファンドの収益性、利益の配当や財産の分配に関しても保証されたものではないため、投資家の出資金である元本が損失するおそれがあります。

流動性リスク

運用期間終了時の売却でのキャピタルゲインを収益として想定した場合、想定した時期・条件で売却できず、収益に悪影響を与えるおそれがあります。売却時期の調整などが行われると、流動性が悪くなります。

不動産に関するリスク

不動産を対象とした投資ですから、不動産に関するリスクの影響を受けます。

運用期間中において空室が発生する場合があるほか、対象不動産を想定する時期・条件で売却できず、収益に悪影響を与えるおそれがあるというものです。それぞれ見ていきましょう。

価格下落リスク

対象不動産の賃料滞納や賃料単価の下落により、収益が悪化した場合には損失が発生し、元本割れが生じるおそれがあります。

売却損の発生リスク

不動産価格は多くの要因の影響を受けます。そのため、売却時に当初の想定と異なった場合は、当初の想定価格では売却できません。その結果、出資金の元本割れが起きるおそれがあります。

テナント及び施設運営リスク

テナント(賃借人)に賃貸借契約で貸すことになります。テナント、その他関係者の業績や財政状態の悪化などの状況によっては、本来受け取るべき賃料または売上を受け取れないおそれがあります。また、これにより不動産価値も大きく下がるため、売却時に大きな損失が生じるおそれがあります。

自然災害リスク

大きな自然災害などが起きて不動産市況に影響がある場合や不動産自体に自然災害の影響が生じる場合には、収益の減少または費用の増加がもたらされるおそれがあります。予期せぬリスクであり、なかなか回避の難しいリスクであるといえます。

信用リスク

厳しい要件をクリアした事業者のみが行えるため事業のため、運営会社もある程度は信頼できるものです。しかし、事業者が破綻することは、絶対ないとは言い切れません。そのため、事業者が破綻し、事業の継続が困難となった場合、出資金の全額が返還されないおそれがあります。

その他リスク

不動産や事業者に関するリスクだけではありません。以下のことも想定されるリスクとして挙げることができます。

法規制に関するリスク

事業の遂行に影響を与えうる法制度が制定または変更された場合、事業における収益の減少または費用の増加がもたらされるおそれがあります。

法制度は経済状況やニーズなどの影響を受けながら、改正されていくものです。新たに制定されることもあります。その影響はゼロではなく、場合によっては投資家にとってのリスクになりうることも考えれらます。

税制に関するリスク

不動産に関する税制などが変更された場合、税金等の負担が増大してしまう場合があります。その結果、ファンドの収益に悪影響をもたらすおそれがあります。

また、クラウドファンディング事業においても税制等が変更された場合、償還完了後の分配額が減少するおそれがあります。

リスクを抑えて投資をするには

不動産クラウドファンディングは投資の中でもリスクを抑えて安定した収益を得られる投資タイプだといわれています。国の許可もしくは登録を行った事業者は、ありとあらゆるリスクを想定し、運用をしています。かといって必ず安心であるとは言い切れません。ましてや経済環境などは事前に、想定できるものではありません。こうした場合、投資家は自分で資産を守っていかなければなりません。リスクに備えるために、工夫が必要になってきます。

リスクをなるべく抑えるためには・・・

  1. 短い時間軸で投資を行う
  2. 分散投資をする

上記の2点を意識していきましょう。

1つめの「短い時間軸」とは運用期間のことです。3ヶ月~6カ月程度の短期運用型のファンドをくり返し運用することで、リスクを抑えることができます。短期運用ですと、流動性も良くなりますので、早めに手元に資金が戻ってくることになります。長期運用型のファンドは、それだけ高い収益を期待できますが、リスクを回避したい方は短い時間軸のファンドを選択することがおすすめです。

そして2つめ「分散投資をする」投資の種類や時間的な分散をすることにより、リスクを抑える方法です。詳しくは、下記の記事をごらんください。

関連記事:分散投資とは? | 資産運用でこれだけは覚えておきたいキーワード

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